緊急事態宣言が全国に拡大し、コロナウィルス問題が大きくなってきました。あまり考えたくなかったのですが、私個人としても今では無視できない存在になってきています。
具体的に言うと、私はフリーランス(自営業)ですが月収前年比が50%以下。しかも貯蓄もさしてあるわけではない。つまりはコロナ禍が続くと経済的にやばいです。
収入はいきなり減ったわけではありませんが、これまでは現実逃避していたのかもしれません(汗)。そろそろ前を向き、今後の生活のことを整理しておかなければならない、と思い考えをまとめました。
主にコロナが今後どうなっていくのかがまず第一。そして現在の一人暮らし生活を維持するためにはどうすればよいかを整理しています(フリーランスに特化した話ではありません)。
できるだけ客観的に考えましたので、私と同じく一人暮らしで、先行き不安な方にも参考にしていただければ幸いです。
コロナが長期化する可能性は高いのか!?
まず、このコロナ禍がいったいいつまで続くのかどうか。これが多くの方にとっては気になる要素ではないでしょうか。数ヶ月で収束を迎えるのか、それとも年単位でかかるのかどうか。これによって今の仕事を続けるか・変えるかの判断も変わってくるからです。
- お金を使わないようにし、ひたすら耐える
- このままでは無理だと判断し、転職など抜根的対策を採る
コロナは仕事にまで係わってきていますので、いずれかを選択するための判断目安になるでしょう。
コロナ禍は当面続きそう
いろいろなニュースを調べてみましたが、やはりひと月・ふた月でおさまるようなものではない、というのが私の考えです。全国に広がった緊急事態宣言はおそらく5月7日以降も延長されるしょうし、一度波が去っても第二波・第三波という可能性もあるとのこと。
そしてそれらの波が起きる頃には最低一度は秋・冬を迎えるでしょうし、より長期化する可能性もあります。へたしたら数年ということもありえますね。
ワクチンができるのは18ヶ月後!?
インフルエンザなどのウィルスではワクチンが有効とされます。新型コロナウィルスについても当然ワクチンの研究に取り組まれているようですが、完成が大分先になりそうです。
ワクチンの開発についてテドロス事務局長は、「少なくとも1年から1年半かかる」と述べ、来年の春から夏以降になるという見通しを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355061000.html
WHOのテドロス事務局長の評価はさておき、同氏はそれ以前にも、新型コロナウイルスへのワクチン開発に18か月を要するとも言っていました。例え多少早まったとしても、まだまだ先の話になりそうです。
逆に開発が遅くなる可能性だってありますしね。
コロナ禍は長期化する、という前提の考えの方が良さそう
引用していないものも含め様々なニュースを調べてみましたが、コロナ禍が長期化する可能性はとても高そうだということ。
可能性が高いということは、「そうなること」前提として行動した方がよさそうです。悪い方を想定しておけば精神的にも余裕ができますし、「そうならなかったらラッキー」と思えますからね。
よって個人的な考えですが「コロナ禍は長期化する。すぐには終わらないもの。」そういった前提の上で様々な判断をしていきたいと考えます。
さらに爆発的に広がる可能性
ただ長期化するだけでも辛いですが、残念なことにさらに爆発的に広がる可能性すら秘めているのがコロナウィルスです。というのも、ウィルスは不変ではないからです。
ウィルスは変異を続け、感染力や強さに変化する
ウィルスは常に同じでは無く、変異をするとのこと。そして変異をすると、感染力やその強さなどが変わってくるようです。
国⽴感染症研究所の2020年4月27日の発表によると、
SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ 25.9 塩基変異/ゲノム/年(つまり、1年間で 25.9 箇所の変異が⾒込まれる)と推定されている。
https://www.niid.go.jp/niid/images/research_info/genome-2020_SARS-CoV-MolecularEpidemiology.pdf
とのことで、1年(365日)に25.9箇所というのは年14箇所も変異する計算になります。今では中国:武漢の当初のものとは異なる欧州タイプが深刻な被害を出しているようです。
ほぼ家から出られない状態もありえる
コロナウィルスはさらに変異を続けるので、今後どうなるかはわかりません。最悪の事態を考えると、家から出てはまずいほどの深刻な被害になる可能性もあります。
今の町の状況って、なんだかんだで結構ぬるいですよね。特に主要都市以外では。
接触の8割削減が謳われ、渋谷等ではたしかに人はまばらです。しかし都会からちょっと離れると、普通にそこらじゅうに人が歩いています。もちろん皆さんマスクはつけてますけれどもね。
パチンコだってやってる人がいますし、まだ余裕がある証拠なのかもしれません。
今後、こうもいってはいられない程のひどい状態になってしまったらどうでしょうか。一時的にそうなっても凌げるような備蓄とお金も必要になりそうです。
withコロナの世界になる可能性も考慮しておいた方がよさそう
コロナ禍が長期化したり、感染力が変わって影響が大きくなる可能性を先ほど挙げました。それらの前提としてあるのは「いつかはコロナが完全収束する」ということ。つまりはアフターコロナの世界があることです。
しかし最近では、アフターコロナではなくコロナウィルスと共生する世界観、いわゆるwithコロナを提唱する人が現れはじめました。リスクを考えるのであれば、その可能性も考慮に入れておきたいところです。
アフターコロナが(当分)起こらない可能性
そもそもアフターコロナというのは抽象的なものです。いつ何の時点をもってアフターコロナを迎えたかというのは分かりません。例えば以下のような場合でしょうか。
- 治療薬・特効薬が開発されたとき!?
- ワクチンが開発されたとき!?
- 集団免疫がついたとき!?
治療薬ができれば安心度は上がりますが、感染が収束するとはイコールではないのでまだ気をつける必要がありそうです。
ワクチンは予防の効果がありますが、どのくらいの期間効果があるかわかりませんし、コロナウィルスが無くなったわけでなければまだ怖さは残ります。集団免疫に至っては、とにかく抽象的ですね。
次は見方を変えて、感染者数に注目してみます。
- 任意のエリアの感染者数が一定以下に減少したとき!?
- 任意のエリアの感染者数が限り無く0に近づいたとき!?
- 任意のエリアの感染者数が0になり、一定の期間が経過したとき!?
この中では3が最もアフターコロナに近いですが、一定の期間ってどれくらいでしょうか。後から振り返れば「あの時点でアフターコロナだったね!」と言えますが、当分は再度の波が来ないか不安な日々を過ごしそうです。
具体的には今と同様、三密を避け、手洗いを徹底し、いつ波が来ないかおびえながら耐える。そんな状態ではアフターコロナとはなかなか言えませんし、すぐには消費や経済も戻らないでしょう。
何年か経っても不安は残ります。世界は広いですから、どこかで残ったコロナが変異して再燃するかもしれません。コロナと長く共生していく可能性もあるのかもしれません。
withコロナという考え方も、たしかにありえる気がします。
アフターコロナは後付けでしか言えませんね。
withコロナなら、今を耐えるだけではだめなことも!?
とにかくコロナが収束するまでは我慢。
アフターコロナがくればなんとかなる。
現状の仕事状況・収入状況が厳しい方の中には、こういったゴールを目指して耐えている方もいるかもしれません。
私もそうで、今はコロナの影響で売り上げが大分下がっていますから、本当に早く終わって欲しい。しかしアフターコロナではなくwithコロナの世界になった場合はどうでしょうか。少なくとも私の場合は、今を耐えるだけではだめそうです。
完全なアフターコロナが来るのか。それともwithコロナが続くのか。もちろんそれは誰にも分かりませんが、どちらに転んでもなんとかなるように手を打っておくことも大事なのかもしれません。
コロナ×災害はもっと恐怖
コロナだけでも大変な事態になっていますが、それに加えて災害・厄災が発生したらどうなるでしょう。「そんなわけない」と思いたいところですが、コロナ禍が長期に渡るほど可能性は増えます。
災害・厄災は、起こりづらいことまで考えを巡らせればいくらでも出てきます。テロ・戦争・世界的コンピュータウィルス等など。
しかしここではリアルに発生しやすい災害として、地震・台風などの災害を考えたいと思います。
コロナ禍で大地震・台風などでインフラが止まったら
大地震・台風・土砂崩れで電気・ガス・水道などのインフラが停止したら、それ単体でも大変なことです。それがコロナ禍のステイホーム中に起こったら……考えたくもありません。
考えたくもないですが、その確率はゼロではないのが現実です。昨年、千葉で台風による長期間のインフラ停止が発生したばかり。同年に九州の大雨で土砂崩れもありました。普通に起こりえる話です。
また、首都直下型の巨大地震が30年以内に起こる確率は70%だとか80%だとか言われますよね。もしもそれが現実に起こったら、より長期のインフラ停止もありえるでしょう。
インフラが停止した場合どうなるか。東日本大震災の時がそうでしたが、スーパーに数百人が押し寄せました。コロナ禍であっても食料品が無ければ生活できないので、おそらく同様になるでしょう。
当時ですらプチパニックでしたが、コロナと掛け合わせたら本当の大パニックになるかもしれません。
そんなタイミング悪く災害は起こらないだろう……と思いたいところですが、命に関わることですから最悪も考えたいところです。
必要なのは備蓄
土砂崩れ・強風による建物の損傷、電気・ガス・水道などのインフラの停止等など。これに独力で対応するには備蓄しかありません。例えば以下が充分にあると心強いですね。
- 食料品
- 飲料水
- 生活用品
備蓄が多ければ多いほど、しばらくは激混みのスーパー・薬局に行かなくてもよくなります。コロナ禍での大行列での買い出しは命がけにもなりえるもの。少しずつでも備蓄をしておきたいところです
加えて以下の料理器具もあるとなお良いでしょう。
- カセットコンロ
- カセットガス(ボンベ)
- 蓄電器
蓄電器は高価でなかなか手が出ませんが、カセットコンロ・カセットガス程度なら数千円で購入可能。一人暮らしでも買いやすいですね。
コロナ×災害時の仕事とお金
このような特別な状況下においては、仕事に関しては不可抗力ということで仕方なさそうです。どうやっても避けようがないことですので。例え納期問題があっても、大抵は契約書に不可抗力の免責事項があるので、責を免れる可能性もあります。
ただ、唯一気になるのはお金です。どこのお店も開いてないほどの大災害レベルならあっても無くても一緒かもしれませんが、困るのはそうでないレベルの場合(=大抵の災害)。仕事もない・お金も無い・食べるものも無いでは困ったことになります。
正社員ならまだしも、特に保証の無いアルバイトやフリーランスでは、コロナ×災害で仕事(お金)が無くなると致命的です。
かといってコロナ禍の今、すぐにお金を貯めるのは非常に大変なこと。それができれば一番ですが、無理なら早めのビジネス改善の検討や、無駄なお金を使わないくらいでしょうか。
災害は起こらないことを祈るより他ありません。
一人暮らしのコロナとの戦い方
以上、私なりにコロナが今後どうなるかの可能性を考えました。感染症の専門家ではありませんし、正直、実際どうなるかなんてことは分かりません。しかし、今の暮らしを守るためにできるだけネガティブな方にも考えを巡らせた次第です。
さて、そのうえでどうやってコロナと戦うか。今後一人暮らし生活を維持する上で、どうすれば良いか、何に気をつければ良いかを考えてみました。
状況に応じて仕事・職業を見なおす
今の仕事が、いつ訪れるか分からないアフターコロナまで耐えられるか。もしくはwithコロナでもやっていけるかどうか。状況に応じて検討することも重要です。
もちろん現在正社員の方は、この時期においそれと転職はできませんし、焦らない方がいいと思います。しかしアルバイトやフリーランスなど、身動きが取りやすい方。または収入が途絶えてしまった方は、お金が尽きる前の早いうちに検討した方がよいかもしれません。
お金がぎりぎりになる前の方が、ゆとりを持って検討・行動できるでしょうしね。
とにかくお金を貯める・使わない
とにかくこの状況を乗り越えるのに必要なのは、何よりもお金です。余裕がある人を除き、今はできるだけお金を使わない方が賢明な時期です。
生活が厳しい場合はとにかく貯めること。そして無駄なお金は使わず節約に徹することが大事です。
もちろんお金に余裕がある方は、むしろ使うことで少しでも経済に貢献できると思います。
特に好きな飲食店さんにはお金を使って貢献したいと、私も日頃から考えています。あまり余裕はありませんが(汗)
巣ごもりする・家から出ない
家から出なければコロナウィルスに感染することはほぼありません。無駄に外出をせずにできるだけステイホームしておけば、自分にも社会にも有益です。
外出するのは、
- 仕事があるとき
- 生活に必要な用事があるとき
がメインになると思います。ネットも活用すれば、かなり外出を減らすことができるでしょう。
備蓄する
万が一コロナ禍がひどくなった時や、災害が同時に発生した場合に備え、備蓄は生活を守るためにマストと言っても過言ではありません。
政府が目安とする災害時の備蓄は、最低3日分、できれば1週間とされています。これにコロナが合わさると、それ以上に備蓄しておくにこしたことはないでしょう。
最近はパスタや小麦粉など、備蓄品が売り切れていることも多いですが、見つけたら買っておくと良いですね。もちろん買い占めをしないように注意が必要です。
できうる限り正しく対策・対処する
家族がいれば、その家で暮らす誰かがちょっと対策・対処を怠るだけで、感染してしまう可能性があります。例えば自分が外から返ってきて入念に手を洗っても、家族が手を洗い忘れたら意味がありませんからね。
逆に言えば一人暮らしは、独りだからこそ自分がきちんとした対策を採ればコロナ感染を防ぎやすい環境です。
きちんとした対策と言っても、特別難しいことではなく、例えば以下のような基本を守ることが大事です。
- 外出時は必ずマスクを付ける
- 正しい手洗いをする
- 適切にアルコール消毒する
- 三密を避ける
- 公共の誰もが触れるものには極力触らない
- 行列に並ばない(マスクを買うためだとしても)
100%防ぐことはできずとも、コロナに感染する可能性を下げることができるでしょう。
実家に帰省しない
当サイトのテーマである一人暮らし者にとって、実家は心温まる場所であるかもしれません。こんな巣ごもり生活を続けていると、たまには顔を出したい気持ちになるのは分かります。
しかし実際には、実家に帰省して感染を広げるニュースが後を絶ちません。
実家には自分より高齢な親や、場合によっては祖父がいることもあるでしょう。自分は感染して無いから大丈夫と思って帰省したら、実は症状が無いだけで陽性だった。家族にうつしてしまった。
……こんなの後悔しきれません。私はうつされるよりうつす方が嫌なので当面帰省しません。
すでにご存じだと思いますが、特に高齢者が感染すると命に関わります。であれば無駄に実家に帰省しない方が良いでしょう。
まとめ:想像力を武器にして独りでコロナに立ち向かう!
今後のコロナ禍がどうなる可能性があるか。そして一人暮らし生活をどう守れば良いかを考えてみました。
比較的ネガティブな想像だったかもしれませんが、たくさんのニュースや専門家の解説を調べたうえでの想像ですので、決して大げさではないと思います。それに想像力は武器ですからね。
そもそも、現在すでに緊急事態宣言という未曾有の自体になっているわけですから、これまでの経験はあまり役に立ちません。コロナにより仕事・収入・備蓄などの状況が厳しい方は、早い内から要検討しコロナに立ち向かうのが良いでしょう。
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