ヤフオク・メルカリでパストリーゼの空スプレーボトルを買うのはコスパ悪い!?中古品を買う前に知っておきたいこと【代替案もあり】

空スプレーボトルは消耗品だから中古はコスパ悪い? 新型コロナウィルス
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食品添加物のアルコール製剤、パストリーゼ77の空ボトルが人気だというニュースを以前見かけました。そんなバカな!?と思って見てみれば、500mlが定価の1000円以上で売られている始末。それでもなぜ売れるのかと言えば、デザインがよいから、そしてスプレーボトルの性能に定評があるからでしょう。

しかしちょっと待ってください!オークションやフリマで中古の空ボトルを買うのはデメリットもあります。それを知った上で購入するのは良いですが、知らずに購入すれば「しまった!」と後悔してしまうこともあるはずです。

本ページでは、そんなデメリットに関する情報に加え、中古品に頼らない代替案をご紹介したいと思います。

スプレー・ボトルは消耗品だという事実

同じスプレーボトルを何年も使ったことのある方はそれほど多くはないでしょう。大抵は中身の液体が無くなったらそのままポイッとゴミ箱行きです。

そのため気づきづらいかもしれませんが、同じスプレーボトルを長期間使っていると壊れます。スプレーボトルを構成するパーツであるスプレーヘッドおよびボトルは、いずれも消耗品なのです。

スプレーヘッドは耐用回数がある

スプレーヘッドは非常に繊細で複雑なパーツです。どんなギミックになっているのか知りませんが、トリガーを引くたび、ボトル内の液体を霧状にして外に押し出します。

子どもでも引けるような軽微な力(負荷)で出ますが、長年ともなるとその回数は100回や200回では済みません。例えば1万回・10万回と力が加わるとどうなるでしょうか。

雨垂れ石を穿つとも言うように、微力でも同じ部分に集中すればいつかは壊れます。

基本的に、負荷がかかる工業製品は耐久回数が想定されているもの。例えばカメラのシャッター回数だったり、ゲームのコントローラーだったり、携帯の充電だったり、ノートPCの開け閉めだったり等など。

これはスプレーヘッドも同様です。つまりは無限にトリガーが引けるわけではないというわけですね。

まこと
まこと

スプレーボトルに限った話ではありませんが、実際にはすぐ壊れることもあれば、耐久回数が過ぎても壊れないこともあります。

ボトルもいずれ割れる

パストリーゼ77のボトルは、PP=つまりプラスチックです。プラスチックは紫外線などによる劣化が避けられません。

例えばプラスチックの洗濯ばさみを外に置いておけば、いつかは割れてボロボロになりますよね。実はこの洗濯ばさみも、PE/PP/PC等の種類は違えどプラスチックです。

屋外のような直射日光に当たる場所でなくても、室内でも紫外線はありますので少しずつ劣化します。

箱から出したばかりの新品が最も頑丈な状態。そこから劣化すればするほど衝撃に弱くなるというわけです。数年もしたら軽く落としただけで割れたり、いつの間にか液漏れしている……なんてこともあります。

スプレーと同様、永遠にボトルが使えるわけではありません。いつかは必ず割れます。

パストリーゼ77のスプレーボトルも例外では無く、消耗品

冒頭で書いたとおり、パストリーゼ77のボトルは性能が高いから人気だとテレビで紹介されていました。そのため、以下のように思われる方もいるかもしれません。

わかば
わかば

パストリーゼ77のスプレーボトルの性能が高いということは、この製品だけは他よりも耐久性が高いというなのね!?

残念ながらそうではありません。

使用歴5年程度の私が何度も買い足してきた過去

パストリーゼ77のスプレーボトルは、メディアのせいで実態以上にブランド化されているように思います。コロナ禍での消毒の不安を解消したいという心理も後押ししているのでしょう。

そのため、実際以上に高耐久と思われてしまうこともあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

後述するスプレーヘッド部分はたしかに私も高耐久と思います。しかし、1つのスプレーボトルとしてみれば普通に壊れます。

使用歴5年以上程度の私でも、500mlのスプレーボトルは何度も壊れ、買い足してきました。ですので私は耐久性が高いとも(低いとも)思わず、まあこんなもんだろうなというレベルの印象です。

壊れるのはいつもボトル部分

あくまで個人的にですが、壊れる際はいつもボトル部分です。落としてひび割れさせてしまったり、落として凹んだ部分が数ヶ月後に液漏れしてきたりするような壊れ方です。

一方、スプレーヘッド部分については一度も壊れた事がありません。100均のスプレーヘッドなら、何度も「バキッ」っと壊した経験があるんですけどね。

ただ、以前の私はボトルが壊れたらスプレーヘッドごとゴミに捨ててしまっていました。なのでスプレーヘッドのみの耐久性を限界まで調べたことはありません。

まこと
まこと

後述しますが、スプレーヘッド部分はキャニヨン社製なので高品質・高耐久です。今なら“それを捨てるなんてとんでもない!”と思います。

スプレーヘッドも耐用回数は1万~5万程度

そんなスプレーヘッド部分でも、想定する利用可能回数が定められています。先ほども触れた、耐久回数のようなものです。

500ml入りに使われているスプレーヘッドは、長らくキャニヨン株式会社で製造されているT-95という型番のものです(※現時点では後述する違うヘッドも採用されています)。1000ml入りに採用されているのはこちらもキャニヨン社製のCHS-3ANという型番のもの。

パストリーゼ77の1000mlはキャニヨン社製のCHS-3AN。1000mlには明記されている
1000mlには明記されている

メーカーが公表している耐用回数は以下です。

キャニヨンの型番パストリーゼ77の容量耐用回数
T-95500ml用(※)10,000回以上
CHS-3AN1000ml用50,000回以上

T-95は個人用の型番なので10,000回程度。CHS-3ANは業務用の型番なので5倍の50,000回もあります。つまりはそれくらい使える強度で作っているけれど、それを超えて使う場合は壊れる可能性がありますよ、ということです。

※現実にお目にかかったことはありませんが、2020年7月頃からパストリーゼ77の500mlには別のスプレーヘッドを搭載していることがあるそうです。その場合はキャニヨン製ではないと思いますので、想定耐久回数も変わる可能性があります。

結論:パストリーゼ77のスプレーボトルが特別耐久性に優れるわけではない

これまでの説明からして、パストリーゼ77のボトルは普通に壊れるということ。そしてスプレーヘッドも、頑丈ではありますが想定する利用回数があるということをご説明しました。

つまりは耐久性について、特別なスプレーボトルではないということです。メディアで良いと紹介されたからと言って、過大に期待しないようにしてください。

パストリーゼ77のスプレーボトルの性能は特別なのか!?

耐久性については、他のスプレーボトルと同じように壊れることをご説明しました。それはさて置き、性能が特別に良いのでは!?という印象をお持ちの方もいると思います。

わかば
わかば

コロナ禍では消毒は万全を期したい。耐久性は特別でなくとも性能が高いなら欲しい。

性能や使い勝手が良いなら劣化の可能性があっても中古品でも良い。そう考える方もいると思いますので、この点を見てみたいと思います。

ここでもスプレーボトルを構成する2大パーツである、スプレーヘッド・ボトルに分けて考えてみます。

ボトル

ボトルの性能が高い・使い勝手が良いというのはどういうことだろう?と思い考えてみました。以下のようなものが考えられると思います。

  1. アルコール製剤を揮発させずに保つこと
  2. 長期間割れない・液漏れさせないこと
  3. 軽いこと
  4. 持ちやすいこと
  5. デザイン性の高さ

1~3においては、パストリーゼ77のボトルは普通に使われるPP(ポリプロピレン)ですので、特別なことはありません。PETと比べれば優位性がありますが、これらの中だけで差別化することは難しいようで、至って普通です。

アルコール製剤はPETだと溶けてしまうので、溶けない素材の適当なボトルとしてとしてメディアが紹介しやすかっただけでしょう(もともとアルコール製剤が入っていた容器で安心ということで)。

4の持ちやすさについては、確かに優位性があると思います。まず、このとってが非常に持ち運びしやすい。実際にスプレーする時にこのとってを持つわけではありませんが便利です。

このとってが付いているタイプのPP/PEはあまり無い
このとってが付いているタイプのPP/PEはあまり無い

最後のデザイン性に関しては、性能と言ってよいのかわかりませんが、これ目的で買う方もいるようなのでおまけです。青系に統一された、アルコール製剤とは思えないデザイン性の高さがおしゃれに感じることはあるかもしれませんね。

まこと
まこと

なにやら英字が書かれているとおしゃれに見えてしまう不思議……。デザイン性の良さに関しては唯一無二なんですけどね。

スプレーヘッド

スプレーヘッドの性能が高いというのは、以下のような要素が考えられます。

  1. 隙間からアルコール成分が揮発しないこと
  2. 液漏れしないこと
  3. 軽い力で引くことができること
  4. 細かい霧が出ること
  5. 十分な量の液体が出ること
  6. 傾けても出ること
  7. 壊れにくいこと

めちゃくちゃありますね。実際のところ、スプレーボトルとしての性能はこのスプレーヘッドにかかっているといっても過言ではないでしょう。

その性能ですが、体感的には全部クリアしていると思います。この点は厳しめに見ても高性能です。使っていて何も不便を感じないというか、無意識で使えるという感じ。

何も感じない=つまりはストレスフリーなので本当に使いやすいんですよね。実際100均のスプレーボトルを使うと、たびたび不便さを感じてイラっときますので。

500mlおよび1000mlでスプレーヘッドは異なりますが、それぞれ違う良さがあります。

  • 500ml→オンとオフの切り替えが簡単。
  • 1000ml→トリガーが軽く、たくさんの霧が出る。

結論:スプレーボトルの性能としては良い

ボトルにとってが付いているという優位性がありますが、それほど影響は大きくありません。結局はスプレーヘッドの良さにより、全体の性能が押し上げられて「良い」と言えそうです。

お父さん
お父さん

ということはスプレーヘッドが良ければパストリーゼ77のボトルでなくても良いのでは……

こう思った方はするどいです。これに関しては代替案として後述します。

何はともあれ、消耗品だけれどもスプレーボトルとしての性能は良い。デザイン性も唯一無二。そのため中古であっても欲しい方がいますし、それを否定するものではありません。

ヤフオク・メルカリ・ラクマで買う場合は注意

ヤフオク・メルカリしかないか……

お店でパストリーゼ77が買えないコロナ禍の現在において、いつも手に入れられるのはヤフオク・メリカリ・ラクマなどのオークション・フリマサイトだけです。

ここまでお読みになった方なら、それらで購入するときのデメリットや注意ポイントがお分かりになると思います。

劣化したスプレーボトルを買ってしまうリスクがある

例えば中古車を買うなら、走行距離や年数、保管状態など気になりますよね。スプレーボトルもそれと同じなわけですが、そこまで気にしている人は少ないのは当然です。

まこと
まこと

それはまあ、高い物ではないですし。

販売されているスプレーボトルが、それまでどのようにして保管されていたか、どのくらい使われてきたかは分かりません。そのため劣化したスプレーボトルを購入してしまうリスクがあります。

劣化に関しては先ほどご説明したとおり。新しい程劣化が少なく、すぐ壊れる可能性も下がりますので、古いものは遠慮したいところです。

新品と銘打ってある物がお勧めか

新品・未使用と銘打ってある出品もありますね。こういったものを選べば比較的安心です。ただし、以下に関しては分かりません。

  • 本当にその情報が信頼できるか
  • 未使用でも、どういった状況でどのくらい保管されていたか

そもそも、新品・未使用ということの確証を得るのは難しいことです。販売者本人が最初の購入者でなければ、人聞きでそう言っているだけかもしれませんし(転売品の転売など)。

また、未使用品でも日の当たるところに置いておけば劣化もします。なので疑いだしたら切りがないかもしれません。

私たちにできることと言えば、そこまで気にしないようにするか、信頼のできる出品者から購入することくらいでしょうか。

そもそも高い金額で購入する価値があるかを考える

本当に新品であり、正しく保管されていればモノは問題無く使えることでしょう。しかしながら、そもそも中身の入った定価よりも高く販売されている金額で購入する価値があるかも考える必要がありそうです。

空ボトルでも定価以上で売れるなら、買い占めて転売する層はなくならないでしょう。こうした転売ヤーがいるかぎり、パストリーゼ77が即完売する状態はなかなか改善しないように思います。

売れるから出品するわけで、売れなければやらないはずです。そのため空ボトルを高い金額で買わない、というのも一つの選択かもしれません。

まこと
まこと

早く本当に欲しい人に行き渡るようになれば良いですね。

【代替案1】キャニヨンスプレーヘッド採用製品を買うという選択肢

キャニヨン社製のスプレーヘッド:T-95
キャニヨン社製のスプレーヘッド:T-95

ここからはオークションやフリマでの空パストリーゼ77ボトルを購入する代替案をご紹介したいと思います。

あなたが実用性重視なら、キャニヨン社の製造するスプレーヘッド・またはそれを採用した製品を購入するのもお勧めです。

キャニヨン社のスプレーヘッドとは!?

キャニヨン社は、片手で引けるスプレーを世界で初めて開発した会社です。スプレーヘッド関連の専門会社として、創業から50年以上もの間、スプレーの製造を行っています。つまり性能が高いのは当然だったわけですね。

パストリーゼ77には、長らくこの会社のスプレーヘッドが採用されてきました。500mlの方は2020年7月くらいから他社製に切り替わってきているようですが、定評があることは変わりません。

パストリーゼ77以外にも、大手製品のスプレーヘッドとして採用されている実績があります。ドラッグストアやホームセンターに行けば、必ず採用製品があると言って良いほどです。

色やスプレーのタイプは違えどパストリーゼと同じヘッド
色やスプレーのタイプは違えどパストリーゼと同じヘッド

スプレーボトルはボトルよりもヘッドの方が大事

先ほどスプレーヘッドの性能の項目でも触れましたが、スプレーボトルとしての性能の大部分は、スプレーヘッドによる影響が大きいです。

例えば以下の2つのスプレーボトルがあったとしましょう。

  • 最高のボトルに100均のスプレーヘッド
  • 最高のスプレーヘッドに100均のボトル

どちらが使いやすいかは言わずもがなです。

ボトルは割れさえしなければ、どんなに素晴らしいものでも使用感に影響しません。対してスプレーヘッドは、安価なものは傾けると出が悪くなりますし、霧も荒い、トリガーが重い、壊れやすい等の問題が出てしまいます。

まこと
まこと

100均のがそうですね。でも100円で販売していること自体は素晴らしく、コスパは悪くないと言えますが。

私たちが使用する際、分かりやすく使用感に直結するのはスプレーヘッドである。この主張には多くの方にご納得いただけると思います。

キャニヨンのスプレーヘッドを使えば実質パストリーゼ77と同じに使える

ということは、キャニヨン社のスプレーヘッドを使えば、実質パストリーゼ77と同じ性能&使い勝手で使用できるということです。

スプレーヘッドの指名買いなんて聞いたことがないかもしれません。私も最近まではそうでしたが、アルコール製剤を入れる“ボトルジプシー”になり、探してみたら結構あるものです。

スプレーヘッド単品および、スプレーヘッド+ボトル付きでも販売されていました。安いのでボトル込みで400円~ありますので、中古の空パストリーゼ77と比べてコスパは段違いです。

それらの製品情報や、キャニヨン社について調べたことについて詳しくは以下の専用ページもご参照ください。

【代替案2】100均のスプレーボトルで我慢するという選択肢

ダイソーで買ったボトル
ダイソーで買ったボトル

コロナ過初期では買えませんでしたが、今なら100均でもPP/PE/HDPEボトルが購入できるようになりました。よってコスト重視なら、パストリーゼ77の通常製品が買えるまで100均のスプレーボトルで我慢する手もあります。

100均のスプレーボトルは耐久性や性能が悪いと散々書いてきましたが、値段を考えれば妥当と言わざるを得ません。1000円あれば9個も買えるほどですから、消耗品として割り切って使うなら選択肢としてありと思える価格だと思います。

実際に問題無くアルコール製剤に使うこともでき、私も現役で2つ使っていますが壊れていません。

まこと
まこと

むしろ110円で売れるのは凄い……

ダイソーの100均スプレーボトル

私が使っているのは、ダイソーの100均のスプレーボトルです。こだわって選んだわけではなく、身近にある100均&たまたま売っていたということで選択しました。

買ったのは先ほどの画像のもの(2種類)です。

個体差かは分かりませんが、ぽてっとした方よりも、スリムな方が出がわずかに良いです。もちろんそれでもキャニヨンのスプレーヘッドに比べたら天と地の差がありますが。

しかし、110円なら満足できる商品です。

まこと
まこと

吸い上げる管を少しカットする必要がありますが、このボトルにキャニヨンのスプレーヘッド単品を付けるのもありですよ。

セリアにもうちょっとおしゃれな物が

ダイソーよりもちょっとおしゃれな100均と言えばセリア。セリアにも、PP/PEのボトルがあるようです。店員さんに確認しましたが、常に在庫は無いけれどもあるとのこと。

定期的に行っていますが、実際にはまだ売っているところに出くわしたことはありません。買えたらここに追記したいと思います。

いずれにしてもダイソー以外を含めた複数の100均で売っているかもしれません。失敗してもたった110円ですから、見つけたら試してみる価値はあるでしょう。

まとめ

本ページでは、オークションやフリマアプリでパストリーゼ77の中古空きボトルを購入するデメリットや、コスパの悪さをご紹介しました。

先ほども書きましたが、だからといって中古の空ボトルの購入を否定するわけではありません。その上で購入する!と決めるのも自由だと思います。

ただ、個人的な意見としては、キャニヨン社製のスプレーヘッドを使ったボトルが一番快適かなぁと思います。もちろんコストを重視するなら100均のスプレーボトルもありでしょう。

正解は一つではありませんので、大事なのはご自身の優先順位を元に考えてみることです。その上で相応しい判断をされるとよいかもしれませんね。

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