高品質スプレーヘッドを生産するキャニヨン社を調べてみた。有名製品にも採用でアルコール製剤用にも最適!

高品質スプレーヘッドのキャニヨン社を調べてみた 新型コロナウィルス
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Canyonというブランドを持つ、キャニオン株式会社をご存じですか。大半の方は聞いたことが無いと思います。同社をひと言で言えば、老舗のスプレーヘッドの製造会社です。

私もコロナ禍でのパストリーゼ77関連で調べる中で最近知ったのですが、これまで社名を知らずとも長年使用していることが分かりました。

長年どころか、同社の技術は子どもの頃から恩恵にあずかっていたようです。これは私だけが特別という訳ではありません。

おそらくはみんな使ったことがあるのに、みんなに知られていない会社。そんなキャニヨンという会社についてご紹介したいと思います。

キャニヨンってどんな会社!?

老舗のスプレーヘッド製造会社と書きましたが、そんなありふれた言葉で表現するよりもっと凄い会社です。

キャニヨンという会社がどうすごい会社なのかについて、最初に解説します。

世界で初めてのスプレイヤーの会社

スプレーヘッドの製造会社ということは先に記載しました。しかし同社はその先駆け。なんと、世界で初めてトリガー式スプレイヤー(スプレー)を開発した会社です。

遡ること時は1958年。同社創業者の多田哲也氏が、以下のようなコンセプトのもと完成させました。

  • 片手の握力で引けて
  • 細かい霧が出て
  • 故障しづらく
  • しかも安価に提供できる

今でこそ、片手でシュッシュッと当たり前に使っているものですが、その元祖だったのですね。生活の必需品とも言えるような製品を世界で初めて開発した、すごい会社なのです。

先ほど「同社の技術は子どもの頃から恩恵にあずかっていた」と書いたのはそういった理由からです。片手で引けるスプレーが無かったら、どうやって除菌や掃除等をしていたのか想像すらつきません。

まこと
まこと

ほんと、開発してくださってありがとうございます。

世界200カ国以上使われ、特許を取っている

その活動は国内だけに留まりません。世界200カ国以上で使用され、特許も取得されています。こんなにも幅広い国で使われているということは、その便利さ&技術力の証明と言えるでしょう。

世界各国に製品を届けるために、工場も複数所有しています。山口県、茨城県等国内工場の他、ベトナムの首都ハノイや、北アイルランドの首都ベルファーストにも工場があります。

つまりグローバルに活動している企業なのです。

世界初のスプレーを開発し、特許もあり、世界各国で使われている。さらには創業から50年以上もの間、スプレー関連の専門会社として継続的に機能の向上&改良を行い続けています。

まこと
まこと

50年以上もひたすらスプレーを研究・製造し続けているのですから、品質はお墨付きですね。自分なら特許があったらそれで遊んで暮らしたい(汗)

大手各社にもスプレーヘッドを卸している

もちろん国内の大手企業にもスプレーヘッドを卸しています。ひいては店頭で販売されている製品にも、キャニヨンのスプレーヘッドを目にすることがよくあります(具体的には後述)。

こんなにも目にする&手に取ったことがあるのに社名を知らない、というのは不思議な話ですよね。

私たち一般消費者に名前を知られていないのは、BtoBの企業だからでしょう。キャニヨン社は基本的に一般消費者には直接販売は行っておらず、企業に商品を販売している会社です。

他の業界で例えるなら、洋服業界で言うYKKでしょうか。この会社も一般消費者には目立ちませんが、ジッパー・ファスナーで多数採用されています。

表には立たず、地味だけれども、知らず知らずに私たちの生活を豊かにしてくれている訳ですね。

まこと
まこと

YKKみたいに、全部のスプレーヘッドにでかでかとCANYONと書いてあれば分かりやすいんですけどね。ドラッグストアで見るキャニヨン製品には、極小でしか記載がありません。なんとつつましい……。

コロナ禍でのアルコール製剤のスプレーヘッドとしても有用

というわけで品質はお墨付き。そのためキャニヨン製品は、コロナ禍での高濃度アルコール製剤用のスプレーヘッドとしても有用です。

現在、消毒用のアルコール製剤を入れるスプレーボトルの需要が急増していますが、残念な製品も少なくありません。

  • 引き金が重い
  • 出が悪い
  • 液漏れする
  • 霧が荒い
  • すぐ壊れる

……などなど、問題のある製品も散見されているようです。そんな中でも同社のスプレーヘッドは、本当に使いやすい。

私もキャニヨンのスプレーヘッドが付いているパストリーゼ77を何年も使い続けてきましたが、一度も不満に思ったことはありませんでした。

まこと
まこと

実はパストリーゼ77と同じスプレーヘッドを使いたい一心で探していた中で、キャニヨンを発見したのでした。

安物のスプレーヘッドを使ってストレスを感じるよりも、何も考えずに快適に使える方が良いですよね。この機会に、スプレーヘッドの指名買いをしてみてはいかがでしょうか。

代表的なスプレーヘッド

キャニヨン社は、これまでに様々なスプレーヘッドを生産しています。その中でも、今日において定番・代表的なスプレーヘッドをご紹介します。

T-95/T-95 UDV(一般消費者用)

T-95/T-95 UDV

キャニヨン公式サイトでConsumer用(コンシューマ=一般消費者用)として最初に出てくるのがT-95/T-95 UDVです。後者のUDV(Upside Down Valve)が付いている方は、倒立(逆さま)にしても噴射できるという違いがあります。

T-95は最もベーシックなモデルで、デザインに癖も無く万人受けするタイプ。そのため幅広い製品で採用されています。 ただし、コンシューマー用なので、トリガーの引ける耐久性は10,000回以上程度と、後述する業務用よりは少なく設計されています。

ノズル(噴射口)は、以下の4タイプ。

  • スプレー
  • フォーム
  • スプレー&ジェット
  • スプレー&フォーム

色は現実には様々なバリエーションがあるようですが、基本色は以下のようです。

  • ホワイト
  • ブルー&ホワイト
  • レッド&ホワイト

とは言え上記以外の例外色や、半透明色なども多々見かけます。もしかするとカスタムで注文も受けているのでしょうか。その場合は色は無限(というのは言い過ぎ!?)ですね。

なお、T-95は製品に型番が刻印されていないので直接判別はできません。トリガー部分に「Canyon」と記載されていることを確認できたら、あとは外観からT-95かな!?と推測する形となります。

T-95は、ホームセンターやドラッグストアに行けば、必ずと言って良いほどよく見かける製品です。使用もしやすく、品質も安定しているので、一般消費者向けの定番としてふさわしいのでしょう。

まこと
まこと

UDV(逆さまOK)かどうかの判断方法は現時点で不明です。

CHS-3AN(業務用)

CHS-3AN

こちらはキャニヨン公式サイトでIndustrial用(業務用)として最初に出てくるスプレーヘッドです。ちょっとレトロなデザインで、何となく見覚えがある方もいるのではないでしょうか。

業務用の様々な製品のスプレーヘッドとして位置づけられており、耐久性も50,000回以上と、T-95の5倍以上。しかもT-95より若干引きがねが軽くて多く液もでますので、たくさん使いたい方に向いています。

基本色は以下の通りです。

  • ホワイト
  • ブルー&ホワイト
  • レッド&ホワイト
  • イエロー&ホワイト
  • グリーン&ホワイト

こちらも、カスタムかは分かりませんが、例外の色も多数出回っているようです。

判別方法としては、スプレーヘッドのネック部分をチェックします。ここにCANYON CORPORATIONと社名の記載およびCHS-3ANと型番が明記されているものがそうです。

キャニヨンスプレーが採用されている市販の製品

キャニヨン製品は、先ほどのとおりトリガーの根本やネック部分にCanyonの文字が表記されています。そのため実物を見れば簡単に判別が可能です。

はたして実際にどのくらいキャニヨン製品が使われているのかどうか。気になったので近隣のドラッグストア・ホームセンター・スーパー、そしてネットショップ等をチェックしてみました。

……結果、めちゃくちゃたくさんあってきりが無いので、有名製品・特徴のある製品の一部にとどめます。

なお、本体がPP/PE/HDPEであれば、使用後に高濃度アルコール製剤を詰め替えることもできるかもしれません(あくまで自己責任で)。現在のコロナ禍において、パストリーゼ77の空ボトルがオークションで1,000円以上することを考えれば選択肢に入るでしょう。

スプレーヘッドは、製造工場・ロット・発売時期などの違いにより変更になる可能性があります。現在では違うスプレーヘッドが採用されている可能性がありますのでご注意ください。

ドーバー パストリーゼ77 500ml

2020年7月ごろから、別会社と思われるスプレーヘッドも採用されているようですが、それまで長らくの間、T-95のブルー×ホワイトと思われるスプレーヘッドが採用されてきました。

オンとオフに分かれているため、日常用途では非常に使いやすいです。

ドーバー パストリーゼ1000ml スプレーヘッド付き

私がキャニヨンという会社を知ったきっかけになった製品です。大きくCanyonというブランドと、CHS-3ANという型番が記載されているので分かりやすいですね。

パストリーゼ500mlよりも出が良いなぁと思っていたら、業務用のスプレーヘッドと知り、なるほどと思ったものでした。たくさん使うならこのヘッドが使用されているものがお勧めです。

なお、スプレーヘッドが付かないタイプも販売されていますのでご注意ください。

ウタマロクリーナー

ウタマロクリーナー

我が家はリキッドタイプを使っていますが、こちらはウタマロクリーナーのスプレータイプ。T-95のフォーム(泡)になるタイプのノズルです。

こちらはボトルがPETですので、アルコール製剤は入れられませんのでご注意ください。

ファンス布用消臭スプレー

ファンス布用消臭スプレー

形状的にはT-95ですが、少し透明&ちょっと廉価版っぽい感じのキャニヨンスプレーヘッドがついていました。

私はよく知らないメーカーでしたが、取り上げ理由は価格です。ちなみにこの製品は199円で売っていました。

ボトル+スプレーヘッド+内容液を含めてこの価格であれば、スプレーヘッド単品の仕入れ価格は、おそらく数十円単位レベルでしょう。でないとメーカーの利益が出ないですので。

若干プラスティッキーで安っぽい感じは、それなりに素材をカスタムしているのでしょうか!?いずれにしても、安く作れる企業努力に驚きます。

らくハピ 水まわりの防カビスプレー

らくハピ 水まわりの防カビスプレー

JET(ジェット)/SPRAY(スプレー)が切り替えられるタイプのスプレーヘッドです。

こちらで注目したいのは色。カスタム色なのか、ノズルとネックが販売元のアース製薬のコーポレートカラーとほぼ同じ色となっています。結構融通がきくのかもしれませんね。

HB-101

HB-101

ホームセンターで見つけました。どこからどう見てもT-95なスプレーヘッド(レッド&ホワイト)と、どこかで見たボトルがセットになっています。容量は、300ml、500ml、1000mlがあるようです。

余談ですが、園芸系では多数T-95が見受けられました。成分的に刺激が強い液体が多いためか、PETではなくPP/PEのボトルとセットなことが大半。その場合はアルコール製剤にも耐えそうです。

キャニヨンのスプレーヘッド&スプレーヘッド+ボトルを購入する

アルコール製剤を入れるなどの場合、市販製品の場合はラベルが表示されているので間違えたら困るorデザインが気に入らない……という方もいるかもしれません。

そこで、ヘッド単品や、ヘッド+特定のラベルが記載されていないボトルでキャニヨン製品を購入する方法を見ていきたいと思います。

大きく分けると、以下の3つに分類できます。

  1. 正式なキャニヨンスプレーとして販売されている製品(どこでも買える)
  2. キャニヨンの記載は無いがキャニヨンということが明確な製品(どこでも買える)
  3. 独自にキャニオンスプレーヘッドを仕入れてオリジナルとして販売している製品(そのショップでしか買えない)

とは言え1~3の分類は気にする必要はありません。いずれも、ヘッド単品およびヘッド+ボトルの製品があります。

T-95のヘッドのみ

キャニヨン社のT-95を独自に仕入れて、楽天市場などで販売しているものを確認できました。2020/09/01時点で、取り扱いは以下の1社のみと非常にレアです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

キャニヨン製スプレーノズル
価格:253円(税込、送料別) (2020/9/1時点)

ずばりそのまま、ですね。パストリーゼ77と同じ色(?)に見えるため、清潔感があります。100均のボトルに挿すだけでも、ずいぶん使い勝手もアップするでしょう(場合によってはボトル長に合わせて管のカットが必要)。

T-95のヘッド+ボトル

適当な汎用ボトルを組み合わせて、お店のオリジナルとして販売している製品が数社ありました。私が調べた中で、圧倒的に一番安いのが以下です。

キャニヨン製と明記してあるので安心&PEボトルもついて400円と、私が調べた中では現時点ではずば抜けて最安です。デザインもシンプルですし、個人的にはアルコール製剤を入れるならこれが一番ですね。

ただ、上記商品の「この商品を見ている人はこちらもチェック」に、どうみてもT-95にしか見えないヘッド+PEボトルが370円で売っているのは気になる所です(ただしキャニヨンと書いてない)。

まこと
まこと

送料は1万円以上買わないと無料になりませんが、新品をこの額で買えるなら、パストリーゼ77の空ボトルを1000円以上出すのはもったいないです。

CHS-3ANのヘッドのみ

浅香工業(金象印)がキャニヨンスプレーヘッドとしてCHS-3ANと思われる製品を販売しています。後述する、同社の販売するキャニヨンスプレーの交換用としての販売です。

他にも、トラスコ中山でも、同社のスプレーボトルに対応する製品としてCHS-3ANと思われるものを販売しています(ただしこちらはキャニヨンの記載はありません)。

いずれにしても共通するのが、同社のボトルのヘッド交換品として存在していること。他のボトルと合うかも(大丈夫かと思いますが)未確認のため、ここではあえて紹介しません。次項のヘッド+ボトルで購入した方が良いでしょう。

CHS-3ANのヘッド+ボトル

浅香工業(金象印)が正式なキャニヨンスプレーとして、スプレー+ボトルで販売しています。

レトロな外観ですね。かなり昔から販売していそうです。おそらくは業務向けでしょう。ちなみに、ボトルにもキャニヨンと記載があるのは探した中ではこちらだけでした。

お次は、トラスコ中山の方です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

トラスコ中山 スプレーガン 500ml TSG500
価格:537円(税込、送料別) (2020/9/1時点)

2020/09/01の時点では537円と少しだけ安いですし、楽天のビックカメラは39ショップなので適当にあわせ買いをして3,980円(税込)以上にすれば送料も無料になる点が良いですね。

こちらもトラスコ中山ということもあり、業務向けに販売されているものと思われます。

まとめ

本ページでは、キャニヨン社についてご紹介しました。ここで初めてキャニオンを知った、という方もいるかもしれません。

何気なく私たちが使用しているスプレーヘッドですが、100均などのスプレーを使うと非常にがっかりすることが多いです。対してキャニヨンスプレーなどのきちんとした製品は、何も不都合を感じずに使えます。

普段、キャニヨンスプレーを当たり前に使っていて「すごい!」などとは思いませんでしたが、不都合を感じないこと自体が技術や努力の賜なのだと思わされます。

今回キャニヨン社のことを調べたことで、トリガーを引く度に新たな気持ちよさや、感謝の念が生まれるようになりました。素晴らしい商品を開発してくださって、キャニヨンさんには本当に感謝です。

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