カセットコンロは防災のマストアイテム!もしもに備えて用意しておくと安心です

防災
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カセットコンロは皆さんご存じの通り、持ち運びができる小さなガス台です。

わかば
わかば

カセットコンロ!?ガスコンロや電気コンロ・IHヒーターがあれば必要ないかなぁ。

という感じで、一人暮らしではお持ちでない方も多いのではないでしょうか。かくいう私もそうで、ちょっと前まで持っていなかったくちです(ポータブルIHヒーターは持っていたことも要因ですが)。

しかしここ最近、小さな地震が多くてなんだか恐い。しかも現在はコロナ禍です。こんな時に大地震がきたらひとたまりもありません。やはり災害に備えて用意しておくのが良いのではと思い至ることに。かといって失敗したくないので、いろいろと詳しく調査しました。

本ページでは、私がカセットコンロを購入するにあたり調べた知識を、分かりやすくご紹介したいと思います。

カセットコンロはガスや電気が止まったときの貴重な熱源

カセットコンロに火を付けた画像
電気やガスが止まっても火が付きます

備え付けのガスコンロ・電気コンロ・IHヒーターがあるのにあえてカセットコンロを用意する理由。それは鍋をするため……ではなく、ガスや電気が止まった時でも使える貴重な熱源だからです。

まこと
まこと

もちろん鍋にも使えますから一石二鳥ですね!簡単で栄養も摂れますし。

どんな事態でも火が使える

カセットコンロのエネルギー源はカセットボンベ(カセットガス)です。昔からよく見る缶のやつですね。これらがあれば、どんな自体に陥っても火が使えることが一番のメリットです。

例えば大型の台風などでは停電することもしばしば。そんな時、電気コンロやIHヒーターしかなければ料理ができなくなってしまいます。他にも大地震などでガスが止まれば、備え付けのガスコンロは使えなくなります。

阪神淡路大震災の際は、1月17日に地震発生→完全にガスが復旧したのが4月11日と言います。そんなにも長期間火を使えないというのは恐いですよね。

広大な土地の一戸建てなら火をおこせるかもしれませんが、一人暮らしのアパート・マンションでは絶対に無理。どんな自体になっても火が使えるというのは、カセットコンロの大きなメリットと言えるでしょう。

コスパも非常に良い

例え良い物でも、値段が高くて気軽に使えなければ意味がありません。しかしカセットコンロ・ガスボンベは意外に安いです。

まず本体は2000円~5000円程度がメインの価格帯。ガスボンベも一缶あたり100円~300円程度。一人暮らしでも買いやすい価格ですよね。

安ければ合計3000円程度で安心を買える&非常時に役立つので、極めてコスパが高いと言えるでしょう。

まこと
まこと

私もこれまで不要と思ってましたが、改めて費用対効果が高いと思い、購入を決めました。

どこのメーカー・どんな製品が良い!?

Iwatani NICHINEN アイ・システムネットワーク CAPTAIN STAG コン郎 Greenwood等のブランド

カセットコンロは単一企業の独占ではなく、いろいろな会社が販売しています。私も最近購入を決めたこともあり、いろいろと調べましたのでご紹介します。

イワタニ:大手で最も信頼性・ブランド力がある

カセットコンロのトップシェア。ちょっと古いのですが2016年度でシェア65%でNo.1のフロントランナー企業がイワタニ(岩谷産業)です。カセットコンロはこの会社が開発しました。企業名を知らなくてもカセットボンベを見ると、「ああ、昔実家にあったなぁ」「どこかで見たなぁ」と思い出す方もいるかもしれません。

信頼性も充分、特長の異なる機種(見栄えの良い・火力の強い等)も豊富。オプションで購入できるプレートも豊富で、追加で買えば焼き肉やたこ焼きなどもできるなど、魅力的です。

唯一のデメリットは高いこと。本体もさることながら、ランニングコストであるガスボンベが高めです。後述しますがガスボンベは他社のものも使えることが多いのですが、保証を考えると悩ましいところです。

毎日新聞の情報によると、イワタニの2016年度シェアが先ほどのとおり65%。対して同社のガスボンベのシェアは40%とのこと。同社のガスボンベが高いと思っている人が多いことが見てとれます。

とは言え、お金に余裕がある人やデザイン性を重視したい人、付属品も含めてカセットコンロを使い倒したい場合は選択肢に入るメーカーでしょう。

ニチネン:固形燃料で有名な会社

カセットコンロの厳密なシェアは公開されておらず、明確な二番手メーカーは見つかりませんでした。しかし中でも比較的有望メーカーであると思われるのがニチネンです。

燃料メーカーとしてスタートした同社は、旅館などで使う固形燃料でトップシェアを誇るメーカーです。

ご家庭用はもちろん、業界でも活躍しているコンロです。

ニチネンのカセットコンロ紹介ページより

ともあるため、おそらく業務用としてのカセットコンロの提供が多かったのではないかと思われます。固形燃料とセットで営業できますからね。ハードに使われる業務用での実績もあるのであれば、信頼性は高いと考えられるでしょう。

ただしデメリットとして、この会社の製品はデザインにあまりこだわっていません。業務用ならそれで良いのでしょうが、家庭用だとちょっと無骨かもしれませんね。まあイワタニ以外はみんな同じようなものですが。

メリットは、本体もさることながらガスボンベが格安なこと。一缶100円強の値段から購入可能です。しかもなんとガスボンベは国産:Made in JAPAN(※)。

Made in JAPANは2020/05時点であり、ゆくゆくは変わるかもしれません。現在はパッケージに大きく「日本製」と書いてあるので、それを見れば一目瞭然です。

結論として、見た目よりも質実剛健・コスパを優先するなら良いメーカーではないでしょうか。

まこと
まこと

ネットの口コミを見ると、本体はイワタニでニチネンのボンベを使っている人も多いみたいです。

その他のメーカー

その他になると、ほとんどが安価なメーカーです。以下、Amazonで買えるメーカーです。

  • キャプテンスタッグ(パール金属)→安価な日用品の販売メーカー
  • アイ・コンロ(アイ・システムネットワーク )→安い。イワタニの関連会社
  • グリーンウッド((株)グリーンウッド)→安い。石油・電気・ガス器具などの会社
  • コン郎こんろ(TOKAI)→そこそこ安い。ガス関連事業などの会社

キャプテンスタッグ(パール金属)はとにかく価格重視のブランドで、安くて良い物がある反面、時に地雷製品なこともある印象。

アイ・コンロの販売会社、アイ・システムネットワークはイワタニの関連会社(イワタニグループ)です。OEMなのかと思い調べましたが情報は見つからず。そうしたら公式サイトにイワタニ産業のPB商品を中心に販売しているとぽろっと書いてあるのを発見。であれば信頼性は高そう!?値段は安いです。

グリーンウッドは公式サイト自体がなかなか見つからず、見つかっても内容が簡素すぎてよくわかりませんでした(サイト内の最新情報が2010年になってる(汗))。

コン郎こんろ(東海)は大手通販サイトではあまり取り扱いは多くない模様(Amazon/ヨドバシでは無し)。公式サイトでの商品案内もなかなか見つからず。詳しく調べてみるとあの着火アイテムのチャッカマンを製造している会社のようです。こちらは有名ですね。

何を基準に選ぶかは人それぞれ

以上、いろいろなメーカーをご紹介しました。しかし、何を基準にカセットコンロを選ぶかは人それぞれです。例えば以下のような項目です。

  • ブランド
  • 外観(見た目)
  • 選択肢(豊富な種類)
  • 安全性
  • 生産国
  • 価格(カセットコンロとカセットボンベ)

この中で、ブランド・見た目・豊富な種類を気にするならイワタニ一択でしょうね。あとは分かりやすいのは価格でしょうか。

いずれにしても言えるのは、気になる安全性についてはどのメーカーも最低限は担保されているということです。というのも現在日本で販売されているカセットコンロは、PSLPGマークが無い製品は販売できないからです。

PSLPGマーク
PSLPGマーク

PSLPGマークを製品に表示するためには、国が定めた安全基準が満たされている必要がある。つまりは今日本で販売されている商品は、国が定めた安全基準に通っている=安全性が担保されていると考えて良いでしょう。

それでも爆発などが発生したりもしますが、正しい使用法を守らなければどのメーカーでも起こり得ることです。

正しく使えば基本的にはどのメーカーも安全性は問題ありません。カセットコンロを選ぶ基準は人それぞれでOK。ブランド・外観・価格などご自身の考えで決めると良いでしょう。

カセットコンロとガスボンベは同じメーカーで揃えるべきか

MakerAとMakerBはNG!?

カセットコンロを使用するならば、誰もが一度は考える道。それが、コンロとボンベは同一メーカーにするべきかどうかです。

実際には大抵使える

結論から言えば、今日本で発売されているガスボンベは互換性があり(ほぼ)問題無く使えます。それは、阪神淡路大震災の際の教訓からです。被災時、各メーカーよりカセットコンロが提供されたのですが、ボンベの互換性がなかったため、規格を統一する必要性が顕在化しました。

数年後、無事カセットガスボンベの規格が見なおされること。以後発売のものは各社で互換性があります。ですので今から購入するものは、どのメーカーのボンベでも(論理的には)問題無く使えます。

ただしイワタニによれば、製造工程の微妙な差により、ミリ単位での誤差が生じることもあるそう。ごく希に使えないこともあるようです。

メーカーは推奨していない

基本的に、メーカーは他社のガスボンベを使うことを推奨していません。説明書には自社のボンベを使うことが記載されています。例えばイワタニは以下のように明確に使えないと記載しています。

Q4:他社製のボンベも使えますか。

●Answer
お使いいただくことはできません。 カセットこんろは、「指定された専用の器具・容器(ガス)」の組み合わせでお使いいただくことと法令上定められています。(液化石油ガス器具等の技術上の基準等に関する省令)

http://www.i-cg.jp/support/faq/konro/

この背景にあるのは、安全性の担保です。カセットコンロの安全性は、自社のコンロとボンベをセットにした上で公的機関の検査を受け、認証を取得します。つまり他社のボンベでは認証されていないので安全性はわかりませんよ、ということ。

保証や責任問題もあります。万一事故などのトラブルが発生した場合、他社のボンベを使っていたら責任持てませんよ、保証もできませんよ、説明書にもそうかいてありますよね、ということ。

まあその言い分も分からなくはないですよね。規格があるとは言え、他社のボンベは自社のボンベとガス成分の比率も異なれば、制作環境・入れ物の質だって違いますから。

保証を気にする場合は同一メーカー一択、そうでない場合は自己責任でご自由に

というわけで、結論としては以下です。

  • 他社のボンベも基本的には使える
  • 希に問題が発生することもありえる
  • 他社のボンベを使った場合、メーカー保証は無くなると思っておく
  • 保証を気にする場合は同一メーカー一択
  • 安い他社のボンベを使いたい人は自己責任で

ということになるでしょうか。折衷案として、カセットコンロ本体の保証期間中は同一メーカーにしておく、という案もあると思います。最初から他社ボンベを使うと初期不良かどうかもわかりませんので、なかなか名案だと思いませんか。

ガスボンベは何本備蓄しておけば良い!?

防災目的でカセットコンロを持っておく場合、ガスボンベは何本くらいあれば安心できるでしょうか。安心とは抽象的ですが、できるだけ論理的に考えてみたいと思います。

最低1週間~2週間分

先ほども触れましたが、阪神淡路大震災の際はガスが完全復旧するまでに3ヶ月弱かかりました。ですがさすがにそのレベルのガスボンベをストックしたら、一人暮らしのアパート・マンションなら部屋の容量を圧迫します(汗)

大きな災害があった際、通常はしばらくすれば行政が動き、避難所や救援物資も受けられるはず。であればカセットコンロは、これらの救援体勢が整うまでのまでのつなぎとしてもてば最低限役目を果たしそうです。それには1~2週間分が利用できる量があると良いでしょう。

イワタニのサイトで大人2人分の目安があったので、一人暮らし用に直したものが以下です。※単位は本です

気温10度気温25度
1日分0.650.45
7日分4.553.15
14日分9.16.3
30日分19.513.5
60日分3927
90日分58.540.5

気温によって使う量が変わるのは当然ですよね。冬の2週間分(14日分)である9本くらいを、一人暮らしの備蓄の目安にすると良いかもしれません。

ただしこれを書いている現在はコロナ禍。そんな状態で密になる避難所・救援所には行きたくない、できるだけ家にいたいという方は、より多めにストックしておく必要があります。

心配性な方は、48本セット等が割引された価格で購入できるため、まとめ買いも視野に入れても良いでしょう。

古い物から日常使いしておく

災害が発生し、いざ使おうと思ったら使い方が分からない。説明書もない。壊れて動かない。ガスボンベがさびている。

……なんてことで使えなかったら意味がありません。定期的に日常で使うことで、カセットコンロの動作確認をしておくと良いでしょう。

その際、ガスボンベは古いものから利用するのが定石です。ボンベの使用期限はほぼ無いといっていいレベル(例えばイワタニやニチネンは7年が目安)ですが、先入れ先出しは全ての備蓄の原則ですので。

まこと
まこと

日常用途で使うには、やっぱり鍋が一番オススメです。夏でも行けますよ!

少なくなったらつど補充して在庫確保

自分の中で基準の備蓄本数を決めたら、後はそれを下回らないようにすればいいだけです。例えば自分の備蓄基準が9本なら、それを下回りそうになった時に追加発注する。先ほどのとおり先入れ先出しを守っていれば期限切れを起こさず、備蓄のサークルが回ります。

ただ、カセットボンベは大抵3本セットで売られています。9本が目安なら3セット(9本)購入だとすぐ基準を下回ってしまいますので、+1の計4セット(12本)くらいを買っておくと安心ですね。

カセットコンロ自体も消耗品で、10年が目安です。それくらいになったら新しいものを補充(購入)しておくと良いです。

どこで買えば良い!?

結論から言えばどこでもいいです。しかし、販売しているメーカーの選択肢、持って帰る手間、料金の違いなどがあります。

普通にホームセンター等で

ホームセンターやディスカウントストアで購入する。定番ですね。自分の欲しいメーカーが置いてあるかと、料金が妥当であれば全然OKだと思います。

ただ、イワタニやニチネンなら買いやすいですが、マイナーメーカーは店舗を選ぶこともあるかもしれません。逆に売っているものから選べば良いだけですけどね。

また、実はガスボンベは見かけによらず結構重いです。ガスの重さが250gぐらいで、その入れ物も100g位はあるので計350g前後。3本セットだと1kgオーバーですので車でないと辛いですね。

ネットで

Amazonやヨドバシなどのネット通販を使えば、送料無料で安価に購入できます。当日使いたい用途には不向きですが、1~2日待つことができれば断然こちらがお勧めです。

ネットはリアル店舗とは異なり幅広い機種の在庫を置けるメリットがあります。そのためマイナーメーカーでもコンロ+ボンベで手に入りやすいです。

玄関まで配達してくれるのもメリットですね。最初の備蓄時に9本~12本くらい買うと思います。コンロも併せると4~5kgになって激重ですので、ネットの方が断然楽です。

ちなみに私はヨドバシ.comで、カセットコンロ本体を1890円、ガスコンロ620円で買いました。しかもポイント10%還元です。これに関しては後ほど記事にしたいと思います。

まとめ

本ページでは、カセットコンロが防災に役立つ理由から、有名メーカー、備蓄量などについてご紹介しました。

がっつりと使う機会など来ない方が良いことですが、やはり備えあれば憂い無しです。本記事を読んで、カセットコンロで防災に備えようと思う人が少しでも増えれば幸いです。

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